2023.07.05
その他
【受験生への応援メッセージ⑧ 吉崎敦憲先生】
【受験生への応援メッセージ⑧ 吉崎敦憲先生】
今日までの努力は,全て血となり肉となっています。それらは,思考するための材料です。
司法試験委員は,教科書で学んだことを集めた「新しい問題」を出題し,皆さんの思考力を確認したいはずです。
決して,過去の記憶に引き寄せて「この論点にはこう書けば良いはずだ」とは思わないて下さい。
真っ白な気持ちで試験問題に向き合い,問題文を素直に読み,基本(条文,制度趣旨,要件,効果)から論点を抽出し,1つずつブロックを積み重ねる要領で論理を組み立て,簡潔に規範を定立してあてはめ,結論を導いて下さい。
主語・述語を明確にして,短文で書いて下さいね。大きな読み易い文字がベストです。見出しの活用も,本文を省略する「省エネ」手段の一つになります。
採点者は出題者です。皆さんが一言書けば,何を書きたいか予想しながら読んでくれますから,書き足りないくらいで丁度良いです。
配点は,各論点に割り振られていますから,一か所だけ沢山書いても点数は伸びません。時間内で一通り書き切ることが大切だと思います。
問題文全体を見渡して,広く,浅く,そして理由付けは「形式的には(条文など)・・・,実質的には・・・」など,何となくそれらしく分析的にやや丁寧にでも簡潔に・・・。
皆さんのご健闘を心より祈念いたしております。ちばりよ~。