2020.06.07 司法試験と進路

【琉球大学法科大学院修了生の司法試験受験生の皆様へ 第6回】

【琉球大学法科大学院修了生の司法試験受験生の皆様へ 第6回】


 受験生の皆様、こんにちは。今回は宮尾徹先生からのメッセージです。詳しい勉強方法についてもアドバイスしてくださっています。


 試験日程も決まり、あと2か月になりましたね。この2か月を大事にして、合格を勝ち取ってください。


 司法試験で問われているのは、基本的知識と基本的考え方について正確に理解できているかと、それを応用できる力があるかどうかだと思っています。人によって準備状況は違うと思うので、知識が足りないと思ったら知識をつければいいですし、知識があるのであれば、それを柔軟に使いこなす応用力を身につける努力をしたらいいと思います。なお、そこまで知識が正確でなくても合格レベルには達しますし、応用問題については出題趣旨に少しでも近づければ、トップクラスの評価が得られるような気もするので、決してあせる必要はありません。


 それが前提ですが、もしも自分が受験生だとしたら、論文試験については、次のような準備をすると思います。


  まず、1か月で各科目演習本1冊を使いながら、全科目全範囲をカバーします。
  次の2週間で同じように全科目全範囲を見直しながら、本当に重要そうなものは少し深く考えてみます。
  次の1週間で、同じように全科目全範囲を見直しながら、穴がないかを確認します。
  最後の1週間も同じです。
  そして、試験前日は、翌日の科目について、同じ作業をします。


 要は、この時期はあまり手を広げずに、信じられる本を繰り返しやることが重要だと思っています。

 置かれている状況は、人それぞれだと思いますが、努力が無駄になることはないので、是非頑張ってください。